塗料は、建物・構造物(橋梁・タンクなど)・船舶・道路車両・電気機械・金属製品・木工作品など、たいへん広い範囲にわたって使われています。

 

塗料の役割とは

塗料は、物の表面に丈夫な皮膜(塗膜)を作って効果を発揮します。
複雑な形状の物にも色彩を与えたり、特別な機能を与えることができます。さらに塗装面が老朽化した時は、塗り替えることによって美しく甦らせることができ、物を長持ちさせることができます。

 

塗料の三大機能

●物の保護
素材のままでは、金属はさびたり、木は朽ち果て、コンクリートは風化してしまうのが自然の摂理です。又、紫外線や雨などにより、腐食はさらに加速され大きなダメージとなります。塗料はこのような自然現象や環境から「塗装されるものを守る」という働きをします。塗料は物の表面に塗ることによって丈夫な塗膜を作り被塗物を保護します。

●物の美粧
塗料には、物を美しく見せたり価値をあげる美粧機能があります。色彩・光沢・平滑性・立体的なテクスチャー仕上げなど、多様化された世の中のニーズに応えています。 色彩を上手に利用することによって、イメージアップを図ったり、周辺環境との調和を保ったり、働きやすい環境や暮らしやすく快適な環境作りに役立っています。

●特別な機能の付与
物の表面に特別な機能を持たせ価値を高めることができます。これらは広い分野に応用されて、機能、経済性(省エネルギー・省資源)、安全性の向上、環境保全などに役立っています。
耐熱性、耐油性、防火性、電気絶縁性、導電性、電波吸収性、耐薬品性、防虫性、貼紙防止、防カビ性、防汚性、防水性、防音性、蛍光・夜光性など、いろいろな機能を果たす塗装が行われています。
技術の高度化、多様化、新素材の開発・普及などによって、新しい機能を持つ塗料が開発されています。

 

 

塗料の成分

●樹脂と顔料と添加剤と溶剤を混ぜ合わせて作られています。
●塗料は、それ自体では半製品です。中味をよく混ぜ合わせて、塗装を行い、乾燥し塗膜となって、物を保護・ 美粧・特別な機能を付与し、新たな価値を生み出します。
それゆえ、使用方法を誤ると正常な塗膜にならない場合があります。

 

 

 

塗料の種類

ひと昔前までは、塗料といえば「油性塗料」というイメージが強かったと思います。しかし、今では水でうすめる ことができ、溶剤臭のしない「水性塗料」が、特に家庭用塗料では主流になっています。水がベースなので引火性の心配もなく、もちろん乾くと水に溶けるという心配もありません。
「油性塗料」の中には、ペイントうすめ液を使うものと、ラッカーうすめ液を使うものとがあります。ラッカーうすめ液を使うものを「ラッカー系塗料」として区別しています。
また、ハケ塗り塗料の他に、ボタンを押すと内部の液化ガスの圧力で塗料が噴射される「スプレータイプ」の塗料があります。

 

 

うすめ液について

うすめ液とは、塗料をうすめて塗りやすい粘度に調整したり、塗装用具を洗ったりする溶剤のことです。 「水性塗料」には水、「油性塗料」にはペイントうすめ液、「ラッカー系塗料」にはラッカーうすめ液を使いましょう。
塗料容器に、それぞれ適したうすめ液が表示してありますので間違えないようにしましょう。(専用うすめ液でうすめるものもあります。)

 

 

塗料の選び方

塗料には、用途別、目的別にさまざまな種類があります。

 

 

塗り替えの目安と時期(周期)

塗り替え時期を目安として、早めに塗り替えましょう。

 

 

塗装前のポイント

塗料には、それぞれの場所、機能に応じた使い方があります。塗料容器の表示を確認したうえで、上手に使い分けましょう。古い塗膜の上に塗装する場合、滑ってうまく塗れないことがありますので、240番くらいのサンドペーパーを全体に軽くかけ、付着性をよくしてください。又、さらに密着性の向上や、仕上がりをよくするために、シーラーやさび止めを塗ることをおすすめします。特殊な処理をされている素材や塗膜には塗料が密着しない場合がありますので、事前に目立たない部分で試し塗りをして、下地への影響・密着性などに異常がないことを確認してから塗装するようにしましょう。


 

 

ローラーの種類

ローラーは、ハケにくらべ広い面を2~3倍早くムラなく塗装できます。

 

 

その他の用具

 

 

 

キレイに塗るためのコツ

 

STEP.1 塗料は正しく選びましょう。
STEP.2 うすめ液もまちがえずに!(塗料缶に表示されています。)
STEP.3 ハケ・ローラーの種類は塗装するものに合わせて選びましょう。
STEP.4 晴れた日に塗装しましょう。
STEP.5 室内で塗装する場合は、風通しをよくしましょう。周辺の火気にも注意を!
STEP.6 塗装前には必ず塗装面の下地をきれいに!汚れやさび、油分の除去など
STEP.7 塗装しないところ、塗料が付着して困るところはマスキングしましょう。
STEP.8 塗料はよくかきまぜて使いましょう
STEP.9 一度に厚く塗らないようにするのが美しく仕上げるコツです。
(厚塗り、1回塗りタイプもあります。)
STEP.10 重ね塗りする場合はよく乾いてからしましょう。