「水性木部用下塗りシーラー透明」の取り扱い上の注意欄に「木目を生かす透明仕上げの場合、本品の塗装は不向きです。」と書いてありますが、どういう意味でしょうか?密着性が悪いという意味でしょうか?

「木目を生かす透明仕上げ」は、木部に浸透することで仕上がるステイン、木部の艶出しに使用するニスやワックス、ウレタンクリヤーなど木部に透明な塗膜を形成するウレタンクリヤーがあり、いずれも木の肌が見える状態で仕上がります。
これに対し「水性木部用下塗りシーラー透明」は、木目を活かさず完全に色付けするペンキ仕上げ専用の下塗り塗料です。「木目を生かす透明仕上げ」の場合、本製品の塗装は必要がないため、このような表記をさせていただいております。

水性ウッデイリコートのウォルナットで木部を塗り替えました。
同じ缶の製品を初日の1回目塗りと翌日の2回目塗りに使用しましたが、
翌日の2回目塗りは初日と一変した明るい色に仕上がりました。
なぜ、こんなに色の違いが出るのでしょうか?

塗料はさまざまな顔料が混ざり合っており、それぞれ重さが異なります。それらは時間の経過とともに重い顔料は沈み、軽い顔料は液体の表面に浮くという分離状態となります。
従って塗料を使用される際は、都度、十分に撹拌いただく事で、本来の色が出るようになります。

スコップの木柄にラッカースプレーJAPANを塗装しているが、塗料が出ない。
ストーブの近くに置いて、温めて、外に出して作業しているが、すぐに出なくなります。

お問い合わせの時期から考えて、気温が低いためです。容器を40℃以下のお湯で温めることで、噴射圧が元に戻ります。
ストーブなど火気の傍で温めると引火などの恐れがあるため、避けてください。

木部へ塗装し、乾燥後に住宅用洗剤で表面を掃除しました。表面が白くなったのはなぜですか?

洗剤に含まれる成分中の、リン酸は溶解力が高いので、これが塗装面を変化させてしまったと考えられます。洗剤の乾燥を確認後、表面を400番ぐらいの紙やすりで研磨し、粉を取ってから塗り直してください。

木部用ステインに適したシーラーはありますか?

ありません。浸透性塗料はシーラー不要です。シーラーを塗装してしまうと、浸透できなくなってしまいますので、着色の妨げになってしまいます。誤って塗ってしまった場合は、研磨してはがしてください。

木製食器やお箸に塗れる塗料はありますか?

基準として、食品衛生法適合品をご利用ください。

つやなしクリヤーを木に塗りました。表面が白っぽく粉を吹いたようになったのはなぜですか?

樹脂分が吸い込まれてしまい、つやなし剤が表面に残ったため、白く粉を吹いたような仕上がりになっています。始に、つやありクリヤーで下塗りして、吸込みを止める膜を作ります。乾燥した後で、つやなしクリヤーを塗装するときれいに仕上がります。

塗装前にSPF材をヤスリ掛けしてから水性塗料を塗装しました。表面に、気泡が発生したのはなぜですか?

表面の木管に含まれた空気が上がってきたことが原因と考えられます。乾燥時の毛羽立ちや木材に残っていた多少の水分が原因になることもあります。

コンパネで看板を作ります。「油性木部保護塗料」で塗装した上に文字を書くために塗れる塗料はありますか?

同じ性質の油性塗料をおすすめします。油性木部保護塗料には、はっ水性がありますので、水性塗料は不向きです。ラッカー塗料は下地をにじませてしまうので塗装ができません。

屋外用ステインの塗り替えで、今よりも薄い色に塗り替えることはできますか?

ステインは、木目を生かすために下地が透ける塗料です。濃い色に薄い色を重ねても、思うようには仕上がりません。地肌が出るまで研磨することが必要です。

「水性ウッディガード」をイペ材に塗装しましたが、はがれてくるのはなぜですか?

浸透型の塗料ですが、イペ材などの堅い木材には塗料が浸透していきませんので、密着しないことがあります。

ステインを塗るのに水分を含んだ状態の木材は塗れますか?

塗れません。はがれてしまいます。

ニスを木材に塗ったのですが、ざらついてしまいつやが出ないのはなぜですか?

1回目のニスを塗った後は、木肌が立つので表面にざらつきが出ていることが多く、このざらつきを残したまま塗装を重ねても、表面はなかなかきれいになりません。400番前後のサンドペーパーで、軽くなでる程度の力で研磨します。手で触れた時に、さらりとした手触りになっていることを確認し、2回塗りを行ってください。

室内の、かびの発生が激しい場所で材質が木枠です。塗装で、かびの発生を極力抑える方法はありますか?

素地を乾燥させた後、市販のかび止め剤を塗布し除去してください。よく乾燥させてから、室内用塗料で仕上げてください。

ゴールドメタリックを木部に塗装すると、塗りはじめはゴールドですが、
次第にシルバーになってしまうのはなぜすか?

木部の吸い込みが原因です。木部用下塗スプレーを塗るか、何か他の色をあらかじめ塗って、吸い込みを止めるとメタリックがきれいに出ます。

木部保護塗料のチークを使用しましたが、色のシールと違うグレー色が出てきました。これはなぜですか?

塗料は、比重の異なる顔料が使用されており、比重の違いから顔料の浮き沈みが発生します。そのため、異なった色相に見えてしまいます。必ず、棒などを使って缶底から十分に撹拌してください。

「油性木部保護塗料」を、レッドシダーのデッキに塗装しました。全面に、サンダーを掛けて塗装しましたが、乾かずにベタ着いています。原因は何ですか?

ベタつきは、木材に浸み込み切れなかった塗料が、表面に乾けずに残っていることが考えられます。乾燥が、不十分な状態で塗り重ねた時に塗膜の内部に溶剤が残ってしまい、乾けない状態になってしまいます。この場合は、塗装は取れますが、シンナーぶきが有効です。

木製ベンチに、「油性木部保護塗料」を塗ったのですが、乾かないのはなぜですか?

油性木部用塗料は、木部に十分浸透させるために、乾燥時間が遅めになっています。気象条件などの影響もありますが、数日間乾燥させてください。ベタつきは少なくなります。又、厚く塗りすぎると乾燥は著しく遅れますので厚く塗らないようにしてください。乾燥前の場合は、ぼろ布で刷り込むようにしてふき取ってください。

木製破風を塗装しました。塗装後に、プチプチの細かな泡がでてきましたが、原因は何ですか?

同じ塗料をシンナーを多めに入れて木の中に含まれている空気を出してください。下塗りを仕上げる前工程で行うと有効です。

垂らしてしまった塗料は、何で除去できますか?(木・コンクリート)

吸込みのある素材;ラッカーうすめ液や塗料はがし剤で除去します。なお、下地を傷めたり、塗装に影響を及ぼす場合がありますので注意が必要です。ただし、吸い込んでしまった塗料は落とせません。この場合は研磨して除去してください。