「水性木部用下塗りシーラー透明」の取り扱い上の注意欄に「木目を生かす透明仕上げの場合、本品の塗装は不向きです。」と書いてありますが、どういう意味でしょうか?密着性が悪いという意味でしょうか?

「木目を生かす透明仕上げ」は、木部に浸透することで仕上がるステイン、木部の艶出しに使用するニスやワックス、ウレタンクリヤーなど木部に透明な塗膜を形成するウレタンクリヤーがあり、いずれも木の肌が見える状態で仕上がります。
これに対し「水性木部用下塗りシーラー透明」は、木目を活かさず完全に色付けするペンキ仕上げ専用の下塗り塗料です。「木目を生かす透明仕上げ」の場合、本製品の塗装は必要がないため、このような表記をさせていただいております。

築30年のアルミ鋳物の門扉が白くなったので、油性鉄部・建物・トタン用の黒艶消しを
塗りたいのですが、どのような塗装方法が適しているでしょうか。

アルミ鋳物面は鉄に比べて塗料の付着性が良くないので、まず、塗装前に表面を水洗いし、汚れを除去してください。乾燥後、細かい紙やすりで表面を研磨しザラザラな面とした後、研磨で発生した粉を除去し、「油性鉄部・建物・トタン用」を塗装してください。
また、下塗りとして「マルチミッチャクプライマー」を塗装すれば、より付着性の向上が期待できます。

水性ウッデイリコートのウォルナットで木部を塗り替えました。
同じ缶の製品を初日の1回目塗りと翌日の2回目塗りに使用しましたが、
翌日の2回目塗りは初日と一変した明るい色に仕上がりました。
なぜ、こんなに色の違いが出るのでしょうか?

塗料はさまざまな顔料が混ざり合っており、それぞれ重さが異なります。それらは時間の経過とともに重い顔料は沈み、軽い顔料は液体の表面に浮くという分離状態となります。
従って塗料を使用される際は、都度、十分に撹拌いただく事で、本来の色が出るようになります。

水性フレッシュワイドが自動車に付着した場合、コンパウンド等で磨いて除去することは可能でしょうか。
あるいは、水性ですので、水洗い等により除去することは可能でしょうか。

自動車に塗料が付着した場合は、自動車修理工場へご相談ください。
コンパウンド等で磨くと、ボディーに傷が付く恐れがあります。また、水性塗料でも硬化が始まると、水洗いでも容易に除去できない恐れがあります。

ローバルが塗ってある鉄の階段を油性シリコンタフで上塗りしようと思うのですが、
可能でしょうか?

ローバルが塗ってある鉄の階段に油性シリコンタフはお勧めできません。
ローバルの塗膜の上に塗装できる塗料はローバル株式会社様ホームページ「FAQ」に紹介されていますので、こちらをご参照ください。

塗料が飛散し、ポリカーボネイト製のフェンスに水性塗料が付着してしまいました。
塗料は乾燥し固まってしまっています。
付着した塗料の除去方法を教えてください。

ポリカーボネイトは溶剤に弱く、うすめ液でふき取ると素材の表面を溶かし、白くなったり、素材に穴を開けてしまったりします。付着した塗料をカッターやヤスリ等で取り除く方法もありますが、ポリカーボネイド素材を傷つけたり、手をケガしてきまう危険もあります。最近はプラスチック用コンパウンド(研磨剤)が市販されていますので、それらをお試しいただくか、ポリカーボネイド製品メーカー様へご相談ください。

油性塗料のホワイトの表面に茶色いものが浮いていますが、サビが発生しているのでしょうか?

かきまぜて色が変わればさびと思われますが、色が変わらないらない場合は樹脂分(油性塗料の樹脂の色が茶褐色透明のため)が浮いている状態と考えられます。異常ではありません。均一になるまで入念にかき混ぜてください。

2回目を塗り重ねましたが、蜘蛛の巣状に縮んだりシワになるのはなぜですか?

油性塗料は、時間をかけて空気中の酸素を取り込みながら、乾燥し塗膜が硬化していくので乾燥途中に2回目の塗料が塗られると、未乾燥の塗膜がおかされて、シワがよってしまいます。塗料の容器に2回目に塗る場合の乾燥時間が表示されていますので、確認してから塗装すると失敗しにくくなります。又1回目を厚塗りをするとシワになりやすくなるので、厚く塗ってしまいがちな水平な面や隅になっている部分を塗装する時は注意してください。

表示の乾燥時間を超えて、1日たちますが乾かないのはなぜですか?

乾燥時間は、塗る面の状態、塗り方、気象条件などによって異なることがあります。塗料の種類によって乾燥の仕組みが異なりますので、代表的な塗料についてご説明します。

<水性塗料>

・水性塗料は水分が蒸発することにより乾燥硬化しますので、温度、湿度の影響を受けます。5℃以下の低温時での塗装を避け、風通しを良くしてください。特に換気の悪い浴室の場合は、塗る面を1日乾燥させてから塗装し、塗装後も当日は入浴しないようにしてください。

・下地が塩ビのかべ紙や可塑剤の多い軟質塩ビに塗装した場合は、可塑剤が塗膜に移行してベタつきが出て一見乾燥していないようになります。ビニールかべ紙にも塗れる塗料を選択してください。

<油性塗料>

・厚く塗ると表面だけ乾き、塗膜内部の乾燥が遅れてしまいます。そのまま塗り重ねるとシワのや縮みの原因になります。

・油性塗料には、乾燥を早めるために乾燥剤が配合されているものが多くあります。古い塗料の場合、乾燥剤の効力が弱くなる(風邪をひくといいます)ことがあり、乾燥が遅れます。

・新設のセメント面のようにアルカリの強い素材に塗装した場合、アルカリと塗料が反応して、乾燥しないことがあります。

・ヤニや油分を取らないで塗装した場合も乾燥しないことがあります。

・水性塗料と同様、低温、高湿度の時は乾燥が著しく遅れます。

シルバーで仕上げました。乾いてから触ったのですがシルバーの色が着いてしまうのはなぜですか?

銀色の粉は細かいアルミの顔料です。銀色やシルバーと呼ばれている色はアルミの顔料が表面に浮くタイプ(専門用語でリーフィング)が一般的です。そのため表面に浮いている銀色の粉が、触れた身体や衣服に着いてしまうことがありますので門扉などの場所には向きません。シルバーメタリックなどメタリック色は、身体や衣服に銀色の粉が着かないアルミが沈むタイプ(ノンリーフィング)の塗料です。

油性塗料を、ローラーで塗装しましたが糸をひいてしまうのはなぜですか?

原因は、塗料の粘度が上がったことにより、ローラーが回転する際に塗料が糸を引いたようになったことが原因です。ペイントうすめ液で希釈すると解消します。又は、水性塗料用ローラー場合に、溶剤でローラーが溶けてしまったことが考えられます。

水性速乾さび止め(透明)を日中、鉄の門柱に塗装しました。
翌日、夜露にあたった部分が白く濁ったようになっていました。
乾燥すると透明になりましたが、水分を当てると、白くなるのはなぜですか。

本品は塗膜の上に水分が当たると、塗膜が白く見えます。塗料の不具合ではございませんので、透明になったことをご確認の上、ご希望の色で上塗りしてください。
※本品は透明のため、他のさび止め塗料とくらべ樹脂量が多く、水の影響を受けやすく、屈折率で樹脂表面の見え方が変わります。

ジンクスプレーで塗装したところを、好みの色で上塗りできますか?

上塗りできません。また、塗装も地金が露出するまで研磨が必要です。塗膜の上には塗装できません。

室内のアルミサッシが、結露でかびが生えたり汚れたりします。塗れる塗料はありますか?

結露により、塗膜はがれのおそれがあるため、塗装は不向きです。かび除去を優先してください。

透明のさび止めは、単品でクリヤコートとして使用できますか?

当社の商品は、単品使用はできません。エポキシ樹脂の性質で防さび効果が高いのですが、耐候性が低いため必ず上塗りが必要です。

屋外鉄階段に適した塗料はありますか?

専用はございません。さび止め塗料と、油性塗料で仕上げてください。さびは入念に除去して厚塗りに注意して塗装してください。角やステップ中央は特に、はがれやすいので都度塗り替えが必要です。寒い時期は、乾燥が特に遅くなりますので、階段を左右半分に分けて塗ると、塗装期間中も階段を使うことができます。

さび止め塗料で、JISK-5621やJISK-5674の規格を取得しているものはありますか?

当社では一般家庭用塗料にJIS取得品の用意はございません。日本ペイントの業務用塗料をご利用ください。「速乾さび止めエコ」や「速乾PZヘルゴンエコ」が、規格合格品です。

油性さび止めで塗装したところに、水性塗料は塗れますか?

塗れます。塗装直後や塗装面のつやが引いていない場合は、研磨が必要です。乾燥に注意して塗装してください。

プライマーとは何ですか?

下塗り剤のことです。さび止めを指す方が多いですが、シーラーのネーミングに使用されることもあります。

透明のさび止め塗料を開けましたが、グレーっぽく濁っています。透明ではありませんが使えますか?

グレー系の色相の樹脂です。乾燥後はつやありの透明に仕上がります。

さび止め塗料を塗装しました。上塗りをするまで、数日間放置しても問題はありませんか?

目安は1週間です。乾燥のために2,3日あけることは問題ないのですが、期間が長くなると降雨など汚れが付着し密着を阻害する原因になってしまいます。

曇りの日に雨戸にローラーでさび止め塗料を暗くなるまで塗装しました。翌日、雨が降り表面がゆず肌になっていました。原因は何ですか?

素材に水分が残っていて、乾燥不良を起こしているかもしれません。又、ローラーで何回も塗り重ねると表面が汚くなってしまうこともあります。乾燥した状態で、晴れた日に塗装してください。