「水性木部用下塗りシーラー透明」の取り扱い上の注意欄に「木目を生かす透明仕上げの場合、本品の塗装は不向きです。」と書いてありますが、どういう意味でしょうか?密着性が悪いという意味でしょうか?

「木目を生かす透明仕上げ」は、木部に浸透することで仕上がるステイン、木部の艶出しに使用するニスやワックス、ウレタンクリヤーなど木部に透明な塗膜を形成するウレタンクリヤーがあり、いずれも木の肌が見える状態で仕上がります。
これに対し「水性木部用下塗りシーラー透明」は、木目を活かさず完全に色付けするペンキ仕上げ専用の下塗り塗料です。「木目を生かす透明仕上げ」の場合、本製品の塗装は必要がないため、このような表記をさせていただいております。

水性ウッデイリコートのウォルナットで木部を塗り替えました。
同じ缶の製品を初日の1回目塗りと翌日の2回目塗りに使用しましたが、
翌日の2回目塗りは初日と一変した明るい色に仕上がりました。
なぜ、こんなに色の違いが出るのでしょうか?

塗料はさまざまな顔料が混ざり合っており、それぞれ重さが異なります。それらは時間の経過とともに重い顔料は沈み、軽い顔料は液体の表面に浮くという分離状態となります。
従って塗料を使用される際は、都度、十分に撹拌いただく事で、本来の色が出るようになります。

水性フレッシュワイドが自動車に付着した場合、コンパウンド等で磨いて除去することは可能でしょうか。
あるいは、水性ですので、水洗い等により除去することは可能でしょうか。

自動車に塗料が付着した場合は、自動車修理工場へご相談ください。
コンパウンド等で磨くと、ボディーに傷が付く恐れがあります。また、水性塗料でも硬化が始まると、水洗いでも容易に除去できない恐れがあります。

2回目を塗り重ねましたが、蜘蛛の巣状に縮んだりシワになるのはなぜですか?

油性塗料は、時間をかけて空気中の酸素を取り込みながら、乾燥し塗膜が硬化していくので乾燥途中に2回目の塗料が塗られると、未乾燥の塗膜がおかされて、シワがよってしまいます。塗料の容器に2回目に塗る場合の乾燥時間が表示されていますので、確認してから塗装すると失敗しにくくなります。又1回目を厚塗りをするとシワになりやすくなるので、厚く塗ってしまいがちな水平な面や隅になっている部分を塗装する時は注意してください。

表示の乾燥時間を超えて、1日たちますが乾かないのはなぜですか?

乾燥時間は、塗る面の状態、塗り方、気象条件などによって異なることがあります。塗料の種類によって乾燥の仕組みが異なりますので、代表的な塗料についてご説明します。

<水性塗料>

・水性塗料は水分が蒸発することにより乾燥硬化しますので、温度、湿度の影響を受けます。5℃以下の低温時での塗装を避け、風通しを良くしてください。特に換気の悪い浴室の場合は、塗る面を1日乾燥させてから塗装し、塗装後も当日は入浴しないようにしてください。

・下地が塩ビのかべ紙や可塑剤の多い軟質塩ビに塗装した場合は、可塑剤が塗膜に移行してベタつきが出て一見乾燥していないようになります。ビニールかべ紙にも塗れる塗料を選択してください。

<油性塗料>

・厚く塗ると表面だけ乾き、塗膜内部の乾燥が遅れてしまいます。そのまま塗り重ねるとシワのや縮みの原因になります。

・油性塗料には、乾燥を早めるために乾燥剤が配合されているものが多くあります。古い塗料の場合、乾燥剤の効力が弱くなる(風邪をひくといいます)ことがあり、乾燥が遅れます。

・新設のセメント面のようにアルカリの強い素材に塗装した場合、アルカリと塗料が反応して、乾燥しないことがあります。

・ヤニや油分を取らないで塗装した場合も乾燥しないことがあります。

・水性塗料と同様、低温、高湿度の時は乾燥が著しく遅れます。

シルバーで仕上げました。乾いてから触ったのですがシルバーの色が着いてしまうのはなぜですか?

銀色の粉は細かいアルミの顔料です。銀色やシルバーと呼ばれている色はアルミの顔料が表面に浮くタイプ(専門用語でリーフィング)が一般的です。そのため表面に浮いている銀色の粉が、触れた身体や衣服に着いてしまうことがありますので門扉などの場所には向きません。シルバーメタリックなどメタリック色は、身体や衣服に銀色の粉が着かないアルミが沈むタイプ(ノンリーフィング)の塗料です。

油性塗料を、ローラーで塗装しましたが糸をひいてしまうのはなぜですか?

原因は、塗料の粘度が上がったことにより、ローラーが回転する際に塗料が糸を引いたようになったことが原因です。ペイントうすめ液で希釈すると解消します。又は、水性塗料用ローラー場合に、溶剤でローラーが溶けてしまったことが考えられます。